永い言い訳
西川美和監督の久しぶりの新作です。
この作品も、これまでの西川監督作品と同じモチーフが使われています。
それは人の心の多面性です。
物語ですから、当然良い人も悪い人も、だらしない人もきちんとした人も、大人も子供の、たくさんのキャラクターが登場します。ただ、そんな多くのキャラクター全員の中に、ふっと真っ黒な物が透けて見える瞬間があるのが西川作品の最大の特徴なのだと思います。
どんな人の心の中にも暗黒があり、怪物が住んでいる。
そんな怪物を垣間見る、ヒヤッとする瞬間がとても恐ろしく、楽しい作品です。
37/2016
#772
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