君の名は。
物語をどこで終わらせるか?それは意外と難しい問題です。
この映画の場合も、いくつかその場所はあったと思います。
山頂の逢魔が時に二人が出会ったところ。
数年後に奥寺先輩と再会したところ。
そして本作の終わったところ。
後へ行くほどハッピーエンドになり、物語は説明され尽くされ、想像の余地は狭まり、余韻は無くなる。このあたりは好みの問題もあるだろうし、正解はないのかもしれないけれど、私にとってはこの映画の唯一の欠点は長すぎたこと。物語を話し過ぎたことです。
コミカルなSF的ストーリーから思いもかけなかったへヴィな展開に。真面目にハリウッドから実写化のオファーが来るんじゃないかと思うくらいに完成度の高いストーリーです。いつも何か大切なものを探しているような気がする。いつの間にか何か大切なものを忘れてしまったような気がする。一見相反するような二つの心情をうまく組み合わせた物語は、あらゆる世代の人に共感できるものだと思います。
ぜひ観ておくべき一本だと思います。
予備知識は一切入れずに。
30/2016
#764
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