X-MEN:アポカリプス
前作で、X-MENに対する大いなる愛を持ってシリーズを粉みじんにしたブライアン・シンガー監督。あれでやりつくしたはずだし、もうやりたいこともないだろうと思っていた。あの続きを創れるとは到底思っていなかった。
しかしそれでも、またブライアン・シンガー監督で続編は創られた。彼は本作をもって何をやりたかったのだろうか。
それは最後のつじつま合わせである。壮大なストーリーは付けられているものの、それははっきりいってどうでもいい内容のものである。ファースト・ジェネレーション世代からオリジナル世代との橋渡し。こつこつとエピソードを積み重ね、そっと円環が閉じていくようにX-MENの世界がつながっていく。まるで「シスの復讐」のように。
シリーズ全体で考えれば無くてもいい映画である。というよりも、ファースト・ジェネレーション三部作は一作目が大傑作だったけれども、残りは正直ドラマとしては内容のない映画であった。ではなんでそんな映画を二本もブライアン・シンガー監督が撮ったのかといえば、「ファイナル・ディシジョン」で他人に踏みにじられた自らが育ててきたキャラクターたちへの愛である。死んでしまったキャラクターたちの輪廻転生である。
そしてそんな愛を見せつけられると、やはりシリーズのファンとしては泣けてきてしまうのである。やっぱりX-MENは、チャールズとエリックの友情の物語なのだ。
29/2016
#763
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