ターザン:REBORN
デヴィッド・イェーツ監督。どんどんグダグダになっていく原作を巧みに取捨選択しながら誠実に映像化し、なんとか映画版ハリー・ポッター・シリーズを完結させた監督である。
そんなイェーツ監督が次に手掛けたのは、あのターザンです。ジャングルの中に取り残され動物たちに育てられたという、古の名物キャラクターの映画化です。今さらなぜターザンなのかという点と、公開が近い『ジャングル・ブック』とイメージが被るところが興行的には足を引っ張るかもしれませんが、映画としての出来はとてもよいです。美しい映像、情感あふれるキャラクター。口下手なターザン同様、セリフよりも映像で多くを語ってくる映画です。
アフリカの大自然と共に生きるターザン。ある時は自然をねじ伏せて、ある時は自然に屈服して。貴族という人間社会の高みにある地位を持ちながらも、その心は常にジャングルにある。そんな二律背反なキャラクター性は後の数多のスーパーヒーローたちの原型の様です。
25/2016
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コメント
こんにちは。
毎日暑い日が続いておりますが、体調にはお気を付けください。
今回のターザン、リメイクなら観に行かなかったところですが、ロンドンで普通の暮らしをしていて…というところだったので観に行ってしまいました。
アクションシーンはさすがに今の作品ですね。圧倒される仕上がりでよかったです。
貴族っていったいなんだろう…結局のところターザンは再びジャングルに身を躍らせ、そここそが自分の生きる世界であることを自覚したようですね。
なかなか楽しめました。
トラックバックさせて頂きました。
投稿: 白くじら | 2016/08/18 19:27
過去のターザンは小説も映画も全く縁がありませんでしたが、予告編がよさそうだったので観に行ってみました。
思ったより話がちゃんとできていて、とても楽しめました。ハリー・ポッターのときも思いましたが、この監督は雰囲気のある映像を創ってきますねぇ。
投稿: starless | 2016/08/28 23:19