64-ロクヨン-後編
さて、どうしてこんなことになってしまったのでしょう?
前編のままの調子で、そのまま後編も続ければ傑作になっていたでしょう。失敗の原因は、最後に延々と繰り広げられた映画独自のエンディングなのだと思います。
確かにスッキリとは終わらないストーリーです。物語の行間を読んで、登場人物の心情を受け手が想像しなければならないところもあるでしょう。でも、そんなの普通のことですよ。テレビの2時間サスペンスで、崖の上で犯人が心情を垂れ流すように吐露するような、そんな説明的なシーンのために本来の物語部分を削ってしまえば、そこには原作のダイジェストシーンのようなものしか残りません。
なんのためにあれほど前編で重厚に物語を築き上げたのか。
全く理解に苦しむほど、哀れなまでに安っぽい後編でした。
21/2016
#757
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