10クローバーフィールド・レーン
J.J.エイブラムス製作でこのタイトルとくれば、否応なしに『クローバーフィールド』を連想してしまいます。
『クローバーフィールド』のときはどうだったでしょう。直接的に内容を暗示しないコードネームのようなタイトル、謎めいたプロモーション。だから本作でも考えてしまいますよね。果たしてこれは『クローバーフィールド』の続編なのか、それとも全く別の新しい『クローバーフィールド』なのか。
本作の内容も正にこの二つの考えを行ったり来たりする内容です。監禁者は正しいのか、それとも嘘をついているのか。この一点だけでひたすら緊張感を高めていく映画です。そしてそれはそれなりに成功していますし、よいアイディアの映画だと思います。
それゆえに、予告編やポスターのつくりが残念でなりません。何故そんなところで映画の重要なネタを割ってしまう必要があるのでしょう。予告編やポスターを見比べてみると、どうやらアメリカのオリジナル版では巧みにそのあたりを避けているにもかかわらず、日本プロモーションのものがかなり直接的な描写をしていることに気が付きます。
ヒットした『クローバーフィールド』の続きなんだよ。
そう直接アピールした方が安心なのでしょう。保守的で、手堅い宣伝手法なのでしょう。そしてそれが映画の面白さを、映画を観る前にぶち壊しているのです。
20/2016
#756
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