追憶の森
ミステリーとして観ると、やや物足りなく、ありきたりでもある。
しかし、ありきたりでもいいミステリーがあってもよい。
伏線がわかりやすくあからさまであっても、それが映画としての質を下げるわけではない。この映画の場合、そのわかりやすさの奥にはやさしさがある。
死者が生者に対する想いがある。それがこの映画の後味の良さに繋がっている。
「わざわざ自殺をしに日本に行く理由がわからない」
カンヌでは大ブーイングを浴びたそうである。
日本人とは異なり、確かに外国人は青木ヶ原の持つイメージを持ち合わせていない。しかし多少強引なやり方ではあるが、森で日本人に出会う必然性がこの映画の大切な伏線として存在している。そこのところを考え合わせれば、そこまで悪い映画だとは思わないのだけれど。まぁ映画祭での評判なんて一般人には関係ないものなのですけれどもね。
14/2016
#749
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