テッド２

シナリオはとてもよくできている。

テッドの『人権』を巡るメインテーマなどは、一瞬感動を覚えてしまうほどである。

しかしそのスムースなシナリオの合間に挟まれるギャグが、かなり常軌を逸している。夜になると屋上に上がり、ジョギングを楽しむ市民たちに「身体なんかきたえてんじゃねーぞ」と罵声を浴びせながらリンゴを投げつける。そんな脈略もなく表れる凶悪なこの映画の一面。

実はきっとそれがこの映画の本質であり、これが好きかどうかでこの映画の評価は大きく分かれるのかもしれない。そして予告編からいつの間にかこれらの凶悪なシーンが削除され、無味乾燥なものに変えられていることから、配給会社も同じ心配をしていたことが伺える。

57/2015

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