スター・ウォーズ/フォースの覚醒
映画の中で語られていないこと。それは語る必要が無いことか、今は語る必要が無いことだ。
エピソード6からの30年間。この映画の中で語られていることは決して多くはない。それはそもそも今回の3部作が『確実に』製作されるものとして企画されているという事実が大きく影響しているだろう。本作は多くの謎を残したまま終了する。
どんな新しいものを見せてくれるのかという思いがあったが、本作の作りはとても保守的であり、あまり変わり映えがしない。早い話が本作は、そして今回の三部作はエピソード4~6の焼き直しである。しかしその焼き直しが、ポジではなくネガであるというところが最大のポイントであり、エイブラムス監督があえて焼き直しに着手した理由もそこにあるのだろう。だから本作に残された多くの謎は、あくまでも様式的な謎である。謎が多い割には中途半端感が少ないのはそのためであろう。
保守的な作りはちょっと残念だったけれども、彼がやりたいことは理解できる。心情的にはとても共感できるし、その想いには感動を覚える。彼が構想するスター・ウォーズ9部作は、あくまでもアナキン・スカイウォーカーの物語なのである。
63/2015
#735
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