ジュラシック・パークIII
(『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』より続く)
そして『ジュラシック・パーク』をSFとしての側面から再構築したのが『ロスト・ワールド』であるならば、アクション映画としての側面から再構築したのが『III』である。
パニック映画としての恐怖やサスペンスは望むべくもないが、とりあえず恐竜と人間の息つく暇もない追いかけっこを描き続けることで、アクション・アドベンチャーとして一定の面白さを感じることができる。
しかし当然ながら、もともと『ジュラシック・パーク』が内包していたSF的テーマはほとんど感じることはできない。アクションに特化しているだけに『ジュラシック・パーク』の中途半端さよりはマシかもしれないけれども、『ジュラシック・パーク』の看板に相応しい映画かどうかは疑問である。
ここまでの3作と原作小説を比較すると、やはり原作小説の面白さが群を抜いている。原作の本質を捉えられなかったお粗末な脚本の1作目。異なる面からそれを修正した2作目、3作目はそれなりの出来ではあるが、やはりそれなりに過ぎない。
そして本作から14年後、まさかの4作目が登場する。
(『ジュラシック・ワールド』に続く)
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