ミニオンズ
コメディというよりはギャグである。そしてその笑いは「お約束」と「意外性」の繰り返えしにより生み出されている。
「お約束」の笑い。「あぁ、ミニオンズまたやっちゃったね」それは本来シリーズものの常連観客が感じる笑いなのだろう。しかしこの映画はそれを初見の観客にも感じさせてしまうところがすごすぎる。初めて見たはずなのに、なぜかミニオンズの「相変わらず」のダメダメさに笑っている自分がいる。それは冒頭におけるミニオンズの性質・性格の提示がとても的確で優れているからなのだろう。
そして「意外性」の笑い。「お約束」の笑いはほのぼのと温かいのだが、マンネリになりやすい。それをぶち壊すのが、ミニオンズ以上にいかれた人間の登場人物が巻き起こす「意外性」の笑いである。いい加減なミニオンズたちのさらに上をいく異常な人間たちの意外な行動。観客たちは、いつの間にかミニオンズたちを気の毒に思っている自分を発見し、それがまたおかしいのである。
この二つを組み合わせ、緩急つけながら全く飽きさせることのない展開は本当にお見事である。これは『怪盗グルー』も観てみなければなりませんね。
48/2015
#718
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- マグニフィセント・セブン(2017.02.18)
- ザ・コンサルタント(2017.01.28)
- 本能寺ホテル(2017.01.23)
- アンダーワールド ブラッド・ウォーズ(2017.01.09)
- Year 2016(2016.12.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント