アリスのままで
とても深刻な物語です。
珍しい症例であっても、誰にでも起こり得ること。
過去も未来もなく今に生きるしかないアリスの姿は、ある意味誰もがいつか行き着く姿なのです。
物語はとてもシンプルです。そこには劇的なドラマも、安易な救済もありません。
静かに、そして着実に進んでいく病状と向き合うアリスの、恐怖と絶望が淡々と刻み込まれている映画です。シナリオとしては夫婦や親子の葛藤があまり上手く処理されていない気もしますが、ジュリアン・ムーアの圧巻の演技の前では、そんなことが気にならないのも確かなことです。
39/2015
#708
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