マッドマックス 怒りのデス・ロード
予告編を観た瞬間からつきまとう違和感。
でもそれは仕方がない。当たり前だけれども、これは『2』の続編ではなく『サンダードーム』の続編なのである。『マッドマックス』というプラットフォームを利用した、全く異なる世界での物語なのだ。しかしそれでも、やはりこの映画は『マッドマックス』である。巨大なトレーラーのコクピットにマックスが収まった瞬間、そこにいるのは昔観たあのマックスそのものだった。
既視感は懐かしさにつながり、懐かしさは違和感を中和する。
早い話が『2』のクライマックスを二時間に引き伸ばしたような映画だけれども、ノスタルジーは単純な映画にいろいろなものを見せてくれる。
ラストで佇む隻眼のシャーリーズ・セロンが、『2』のラストで荒野に佇むマックスに見えたのも、そんなノスタルジーのイタズラなのだろう。
38/2015
#707
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