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2015/06/27

予告犯

Ykk 誤解を恐れずにいえば、この映画の核となる部分は予告犯と警察の戦いではなく、過酷な状況で育まれた主人公たちの友情である。

それゆえに、紅一点の戸田恵梨香が奮闘しているのに申し訳ないけれども、印象に残るのはどうしても回想シーンであり、またそういった意味では、中村義洋監督の起用は大成功である。

虐待、殺人、放火。
悲惨な出来事が続くにもかかわらず、焼け崩れる産業廃棄物施設のはっとするほどの美しさ。このセンチメンタルさこそ、中村監督の持ち味であり、それがこの映画の基調として全体の印象を決定している。

ストーリー的には穴もある。
根本的なところでいえば、なぜゲイツだけが命を投げ出す必要があったのか?
彼らの友情が印象深ければ深いだけ、このあたりの説明不足による不自然さはかなり深刻である。

それでも、そんな欠点を加味したとしても、よい青春映画だということには間違いない。

36/2015

#705

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» 「予告犯」 [ここなつ映画レビュー]
ネット社会を活用し世間を震撼させる、ある意味最先端の題材なのだが、テーマは意外にも青臭い。その青臭さが良かった。「頑張ればいいのよ…!」と自らも辛い過去を持つ女警部(戸田恵梨香)が「頑張れるだけ幸せなんだ」と、すれ違う人にゲイツ(生田斗真)の面影を見るシーンは結構胸にくる。役者は全体的に小粒。だが、みんな芸達者。主役の生田斗真自体が大粒かといえばそうでもないので、上手くバランスが取れていたと言えよう。好きな田中圭が、あーやっぱりこの人ちゃんとできるのね、というヤなキャラを演じたのは個人的に嬉しかった... [続きを読む]

受信: 2015/07/07 17:10

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