ソロモンの偽証 後篇・裁判
法廷劇というのは舞台が限定される分だけ、どうしても出演者の演技力が面白さに直結することになる。
オーディションで選ばれた中学生たちは、それなりに存在感もあり前篇はかなり楽しませてもらったけれども、やはり後篇はキツイ。それなりに迫力のある演技だけれども、やはりパターンが少ない。いつも同じである。ただこればかりはこの小説を映画化するからには覚悟していたことだろう。
そしてそれを補うべく後篇で奮闘したのが、前篇では存在感が薄かった大人たち。中学生たちの親役たちである。本作には様々な親が登場する。そして全ての親たちに共通しているのが、親はただひたすらに子どもを愛しているということだ。
例えば、永作博美扮する樹理の母親は愚かな親である。そして見ていてイライラするほどの愚かな親であっても、愚かなりに懸命に娘を愛している。そしてその姿はやはり見る者を感動させるのだ。前篇ではなぜ永作博美がこの役を受けたのか疑問だったけれども、後篇をみて納得である。
スピード感で乗り切れない分だけやはり後篇は苦戦を強いられたけれども、大人から子供まで、出演者の総力戦でなんとか乗り切ったといえるのではないでしょうか。
26/2015
#695
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