96時間/レクイエム
ヒットメイカーとまではいかないにしても、スマッシュヒットメイカー程度の地位は完全に確立しているリュック・ベッソン。『96時間』もいつの間にやら3作目となりました。
低予算ゆえに拡大再生産に失敗した『トランスポーター』シリーズと比較すると、あまり大規模なアクションに頼らない本シリーズは相変わらず手堅い出来です。二転三転するストーリー展開、意外と豪華な出演陣と本作も楽しませてくれます。
しかし続編を創るためのきっかけとして、ファムケ・ヤンセン演じる主人公の妻を殺してしまうというのはいかがなものか。それが物語上どうしても外せない要素であるならともかく、結局のところは単なる金銭問題。『一番得をする者が犯人』という程度の物語のために、これは無いんじゃないでしょうか。
『96時間』シリーズの主人公は今までずっと家族のために戦ってきたのです。そのかけがえのない家族をこの程度のネタで切ってしまうというのは、あまりに自分の映画に愛が無いですよねぇ。リュック・ベッソンがこのまま万年B級で終わるとしたら、きっとこのあたりに原因があるのではないでしょうか。
02/2015
#670
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