エクスペンダブルズ3 ワールドミッション
『ロッキー』を観るとわかりますが、スタローンってああ見えて結構真面目に映画を創る男です。
この映画もそうです。単にスターを並べてドンパチさせるだけではいけないと思ったのでしょう。また2時間スターを出し続けるだけの予算が無いことも、ちゃんとわかっていたのでしょう。観客は別に単なるドンパチだけでもよいと思っているはずなのですが、ちゃんと色々と考えてしまうのがスタローンらしいといえます。
観客が望んでいないことが分かっているはずのエクスペンダブルズの世代交代のエピソードをあえてはさんで、スター不在の時間帯をしのがなければならなかったわけですが、その水増しエピソードをちゃんと手を抜かずにしっかりとシナリオを組み上げてしまうのがスタローンの真面目さです。なんだかんだ言ってその世代交代エピソードが、単調になりがちなアクション映画によいアクセントとなっていたことは否定できません。
『アクションスターの競演』という意味では前作の方が面白味はありましたが、一本の映画としてみるとこちら方がよい出来です。みんな笑ってしまうほど歳をとってしまいましたが、いつまでもお元気で。
69/2014
#657
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- マグニフィセント・セブン(2017.02.18)
- ザ・コンサルタント(2017.01.28)
- 本能寺ホテル(2017.01.23)
- アンダーワールド ブラッド・ウォーズ(2017.01.09)
- Year 2016(2016.12.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント