ベイマックス
序盤は予想通りに進んでいく。大好きな兄との予想外の別れ。そして兄の残したロボット。
ヒューマンでコミカルなストーリー。しかしそれは中盤までだ。
すっかり忘れていたけれども、本作には原作がある。マーベルコミックスの『Big Hero 6』。そうなんです。本作はアメコミのヒーローものだったのです。
様々なディズニーアニメにもたくさんのアクションシーンが含まれているが、本作のアクションシーンは全くその発想が異なっている。この映画のアクションシーンは、アニメ映画のアクションシーンではなくてアニメで表現したアクション映画。わざとキャラクターの体系をデフォルメしていなければ実写と区別がつかないほどの精緻なアニメーションで描かれる本格的なアクション。それは『アイアンマン』などのマーベル作品と比較しても遜色ないほどのグレードです。
もう間もなく、『アニメ映画』は無くなるでしょう。
『アニメのアクション映画』と『実写のアクション映画』を合わせて『アクション映画』と呼ぶ時代が、もうそこまでやってきているのがわかります。『アニメ』は映画の中の一ジャンルではなくて、映画の表現方法の一つとなることでしょう。「アニメは子供が観るもの」そんな時代はいよいよ終わろうとしています。
今回近所のシネコンでは、『ベイマックス』の字幕版をレイトショーで公開していました。今まではアニメはいつも吹き替えで、いつも昼間でした。でも、興行側も変わりつつあります。アニメも変わりつつあります。よい映画を見逃さないためには、そろそろ観客も変わらなければならないようです。
80/2014
#668
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