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2014/12/23

寄生獣

Ksj 実写映画化されるコミックというのは、とても話が面白いものが多い。

本作もそうだ。人間と人間を捕食する寄生獣との戦いという基本フォーマットながら、その寄生獣を種として地球での生存を模索する知的生命体として描くことで、単なるホラーではないSF作品としての面白さをしっかりと盛り込んでいる。

主人公の高校生を演じる染谷将太と、彼に寄生する寄生獣ミギーを演じる阿部サダヲのコンビネーションがとてもよい。ミギーはCGであることから撮影時の染谷は全編一人芝居であり、阿部もまた声のみの出演であるからスタジオで一人で収録を行っていたはず。そんな状態で二人の間のリズムを生み出し、最終的には友情を感じさせるところまでその関係を深めていくことは、演じる者としてとても大変だったはずである。本当に拍手を送りたい。

そんなとても出来の良い本作であるけれども、残念ながら万人に勧められるというわけではない。その理由は、山崎監督と日本屈指のVFX集団白組が描きだした、手加減のない残酷描写である。コミック原作であり、ヒットメイカー山崎監督作品であることからPG12となっているが、もし無名の監督の外国映画だったら18禁になってもおかしくないだろう。寄生獣という敵の性質上、直接的に人間が捕食される描写が多々あり、ダメな人は全く受け付けないはずである。この部分が「寄生獣」という作品の重要な一要素であることも間違いないため、その取扱いは悩ましいところである。

春に公開が控えている完結編も楽しみだけれども、大風呂敷を広げた挙句ぐだぐだになってしまうのもヒットしたコミックにありがちな話。果たして「寄生獣」はどうなるのか?

76/2014

#664

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