ゴーン・ガール
冒頭はやや地味目の心理サスペンスとしてこの映画は始まる。
しかしこの映画は刻々と姿を変えていく。重大などんでん返しさえも中盤で済ませてしまい、それ以降も予想を覆す展開で観客を翻弄し続けていく。着地点の全く予想できないジェットコースターっぷりは圧巻としか言いようがない。
面白い原作を面白い映画に。これが簡単に出来れば誰も苦労はしない。そして面白い原作を面白い映画にしっかり仕上げられるのが、今まさに脂の乗り切ったデヴィッド・フィンチャー監督の実力なのだろう。
一体誰が正しいのか。自分は誰に感情移入しながらこの映画を観ていくのか。
観る人によってその感想はまちまちだろうが、間違いないのは本作が第一級のサスペンス映画であり、最高の映画体験を提供してくれることだ。もしまだご覧になっていない方は、今後一切の予備知識を入れることなく、ぜひご覧になっていただきたいと思います。
「ボンドガールは成功しない」
そんなジンクスを跳ね返すように、ベン・アフレックに負けない存在感を発揮したロザムンド・パイクにも拍手です。
75/2014
#663
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