記憶探偵と鍵のかかった少女
なんだか日本のライトノベルのようなタイトルです。
そのタイトルから連想されるとおりの映画なのですが、肝心の『記憶探偵』という設定がそれほど生きていないのが残念。主人公が普通の探偵だったとしても、いわゆる『ファム・ファタール』系の映画として普通に成り立ってしまったことでしょう。
物語の鍵となる女性の能力が探偵を上回ってしまうというのも、この手の映画にはありがち。総じてあまり意外性のない作品だったと感じました。最後に同僚記憶探偵が登場するところなどはちょっとおもしろかったのですが。
この手のサスペンスが当然押えておくべき物語のロジックや伏線などよりも、なんとなく画面の美しさや雰囲気が優先されてしまっているような、そんなハリウッド映画らしからぬこの映画のカラー。それは多分メガホンを取った新人スペイン人監督の持ち込んだものなんでしょうね。デビュー作で自分を出せたのだとしたら、それはそれで立派でしたねぇ。
59/2014
#647
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