フライト・ゲーム
「絶対真相は見抜けない!」などと大上段に構えられると、どうにも過去のトンデモ映画たちを思い浮かべてしまいます。
しかし予想に反してこの映画はかなりの正統派でした。犯人探しの謎解きをメインに楽しむ映画ではないかもしれないけれども、航空サスペンスとしては手堅い造りとなっています。
リーアム・ニーソンはいつも通りのシブいおやじで意外性はありませんが、脇を固めるキャストがなかなかよいのです。特に事件に巻き込まれてしまった乗務員たちの、常にベストをつくすプロフェッショナルな姿がちょっと感動的です。ヒロイン役はもう50代半ばとなったジュリアン・ムーアですが、その確かな存在感と、ふとした拍子に見せる美しい表情はさすがでした。いくつになってもその年齢なりの魅力を発揮できることが、長く活躍できる女優の条件ですね。
それにしてもインターネットメッセンジャーを駆使したこの映画の犯罪。もし30年前の人がこの映画を観たら全く理解できないだろうなと考えると、なんとも不思議な感じがします。
53/2014
#640
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