ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
最近のアメコミ映画はすっかりスマートになりましたが、この映画は違います。
冴えない地球人。緑色の女暗殺者。動く樹木。身体に模様の付いた巨漢。そしてしゃべるアライグマ。アベンジャーズ関連でなければスルーしてしまいたいような、アクの強いキャラクター満載の一昔前の大味なアメコミの雰囲気です。
ところが、これがいいんです。
「地球を救え」などという悲壮感漂う自己犠牲的ヒロイックさなどは皆無です。銀河全体に影響を及ぼす大がかりな陰謀に巻き込まれた小悪党たちが、自らの利益のために大悪党たちを出し抜こうとする。そんな肩の凝らないコミカルな物語がとても面白いのです。敵側がシリアスで真面目である分だけ、ヒーロー側の馬鹿さ加減が際立つ。このバランス感覚が素晴らしい。
アベンジャーズ関連の作品はどれも完成度が高いですが、その中でもこれは上位に食い込むのではないでしょうか。
54/2014
#641
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