トランスフォーマー/ロストエイジ
トランスフォーマー・シリーズって、結局のところ1作目だけが飛びぬけて良かったんですよね。
少年とロボットの友情とアクションのバランス。サスペンスと笑いのバランス。マイケル・ベイの映画としては奇跡的にあらゆるもののバランスが保たれていたのです。
でもそれは1作目だけの話。それ以降はいつものベイ映画です。大量に詰め込まれるアクションシーン。増大する登場人物とロボットたち。観客が本来追いかけていきたい物語の本筋はいったいどこなのだろう。そんなことに全くお構いなしに、自分が撮りたいもの見せたいものだけがぎっしりと詰め込まれているナルシスティックなインフレ映画。この4作目も、正直なんの期待もありませんでした。
今回も中身は超インフレです。
大量の善玉と大量の悪玉による様々な組み合わせによる追いかけっこが延々と詰め込まれているだけの、まぁしょうもない映画です。それでも今回はなんだか印象が悪くないのは何故なのでしょう。それは本作から唐突に主役に抜擢されたマーク・ウォールバーグの存在が、しっかりと効いているんです。
マーク扮する親バカおやじとオプティマスプライム。苦労する二人の中年男のぼやきと友情が、なんだかいつにないものを映画に持ち込んでいるんです。いつものベイ映画には存在しない映画の『芯』が、うっすらと感じられたのが予想外の喜びでありました。
49/2014
#636
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