イントゥ・ザ・ストーム
安っぽいポスターやCMを見る限り、全然期待できない印象の映画でした。
ところが意外や意外。なかなか真っ当なパニック映画に仕上がっていたのがうれしい誤算。災害を飯のタネにする不謹慎なストーム・チェイサーたちと、予想外の被害にさらされる街の人々の対比による人間ドラマがしっかりしているため、いざパニックが始まってからの緊張感がちゃんと保たれているわけです。
特撮は充分に合格レベル。何もかもが吹き飛ばされていくありさまが迫力満点で描かれていますが、竜巻は日本でももはや他人事ではないと思うと、ちょっと複雑な気持ちに。それにしても災害に直面したあらゆる登場人物が撮るわ撮るわ。もはや撮影は不謹慎という以前に人間の習慣になってしまったのでしょうか。それらのプライベート映像が巧みにコラージュされたこの映画は、21世紀のパニック映画の姿を現していたともいえるかもしれません。
主演のリチャード・アーミティッジは『ホビット』のドワーフ王。学校の教頭先生というにはシャープで迫力がありすぎたかもしれませんが、なかなかの存在感でした。
51/2014
#638
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