ホットロード
無口な主人公がいてもいいし、感情を表情に現さない主人公がいてもいい。
しかし主人公であるからには心の動きを観客に伝えていかなければ物語を描けないので、微妙な表情やちょっとした仕草で様々なものを表現していくことになる。
この映画の彼女には、それが充分に出来ていただろうか。
感じ取れない人もいるだろう。感じ取れた人もいるかもしれない。しかし彼女が無表情になるたびに頻繁に挟まれる彼女のモノローグ。丁寧にセリフでフォローされる彼女の心の動き。そんな演出方法自体が、製作側にも表現不足への危惧があったことの表れなのではないだろうか。
無表情にかぶさる丁寧な説明。
そんなシーンを繰り返し見せられるたびに、映画ってこれじゃいけないよなぁという気持ちがわきあがってきます。目で見てわからないというのは、映画として致命的な欠点です。
金髪NG。ラブシーンNG(ですよね。あの失笑物のキスシーンを見る限りは…)。事務所が色々と彼女の売り出し方を模索しているのは強く感じますが、そんなもったいぶっている間に、思いのほか寿命の方が早く来てしまうかもしれません。
48/2014
#635
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