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2014/06/29

私の男

My 原作の最大の特徴である、時間を逆行していくトリッキーな物語の構造。これをどう処理するのかが、この映画の一番の注目点だった。

この映画が採用したのは、ごく当たり前に物語を時系列順に並び替えること。いくつかのサブ的なエピソードを省略したことも相まって、実にわかりやすくスムースな物語となった。しかし、物語の一部を隠しつつミステリー風の面白さを提供するという原作の趣向が完全に失われてしまったのは残念だ。観客が混乱することなく物語を追いかけることができるというメリットは確かにあるとしても、失ったものは大きい。

それでも湿度のある描写が持ち味の熊切監督と原作の相性は予想通りの素晴らしさ。流氷が押し寄せるオホーツクの荒涼とした景色は、完全に原作の世界を再現していたと思います。ところどころ演出意図の伝わりにくいシーンもあったけれども、映像化が難しいと思われる素材を、丁寧に映画化していたところは好印象です。

37/2014

#624



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