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2014/05/18

ブルージャスミン

Bj ケイト・ブランシェットといえば、威風堂々とした女王様キャラクターが印象深い女優である。

そんな彼女が、トラブルに打ちのめされ心を病んでしまった女性という、とても珍しい役柄を熱演するのがこの映画です。

正直物語としてはそんなにひきつけられるものはない。最初から最後まで主人公は一貫してトラブルを抱えっぱなし。そこには安易な救済はないし、変化も、ましてや成長もない。冒頭で感じた彼女の人生に対する懸念は、結末を迎えてもそのまま観客の中に残ったままだ。それはリアルかもしれないけれど、ドラマとしての盛り上がりもない。巧みな編集によるスムースな展開は気持ちがよいけれども、単にそれだけでもある。

しかしこの映画には唯一無二の見どころがある。虚栄心、怒り、不安、絶望。刻々と姿を変える主人公の心をその表情に映し出すケイト・ブランシェットがまさに絶品なのです。光り輝くようないつもの姿から、打ちひしがれた濡れ落ち葉のような姿まで。そんな彼女の姿を見るためだけにこの映画は存在しているのです。言い換えれば、もし違う人が主演だったらこの映画には何の魅力もなかったかもしれない。

どんな姿を演じても、やはりケイト・ブランシェットはスクリーンの中の女王だったのです。

29/2014

#614

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