スター・トレック３／ミスター・スポックを探せ！

タイトル通り、映画全編がミスター・スポック探しに費やされています。

宇宙艦隊の伝説の存在でありながら、どうにも感情的で行き当たりばったりな行動が目立つカーク提督。今回はいつにも増して強引です。司令部にスポック探しを反対されるとエンタープライズ号を強奪して禁断の惑星に強行突入。クリンゴンとの撃ちあいの挙句エンタープライズ号を自爆させ、さらには自らもっさりした格闘シーンを演じるクライマックスに。このクライマックの惑星破壊シーンは、特殊効果もかなり厳しい出来。カークのしょぼいアクションとの相乗効果はかなりのものです。

ところがどういうわけかこの映画、そんなに悪くありません。いつにないカークの私的な暴走っぷりが、カークのいい加減な性格にジャストフィットしているせいでしょうか。ここまでの３本で一番吸引力のある展開だったと思います。そしてめでたくスポックは復活。復活の儀式が無意味に長く、映画のテンションを落とすのもまた、シリーズのお約束でしょうか。

そして冒険は、まだまだ続くのですね。

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