プリズナーズ
娘を奪われた父親が、自ら情け容赦のない追跡を始める。
というあらすじだけを読むと、リーアム・ニーソンが主演した『96時間』がすぐに頭に浮かびます。しかし、ヒュー・ジャックマン主演の本作は『96時間』のようなアクション映画的要素は皆無であり、またその演じる父親像も、いわゆるヒーローとしての描かれ方ではありません。
『プリズナーズ』というタイトルが何を示しているか劇中明確に説明されているわけではありませんが、それを『囚われた人々』と考えると、なるほどこの映画の登場人物は何かに囚われてバランスを崩してしまった人々ばかりです。その代表がヒュー・ジャックマン演じる父親なのです。よって単純に善悪に区分しにくい登場人物が多いためになかなか真犯人の目星がつきにくく、アクションというよりもミステリー要素が強い映画だといえます。
地味ですし爽快感のある映画でもありませんが、つくりは丁寧ですしそれなりに楽しめる作品だと思います。主演のヒュー・ジャックマンではなく、ひたすら捜査にのめりこむ刑事を演じたジェイク・ギレンホールの視点で物語を追いかけていった方が、映画に入っていきやすいかもしれません。
28/2014
#613
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