ローン・サバイバー
ピーター・バーグ監督は、やっぱり上手い。
「9.11後のアメリカ軍のアフガニスタンでの活動を実話をもとに描く」
アカデミー賞にもノミネートされた『ゼロ・ダーク・サーティ』と同様の企画だけれども、ドラマとしてもアクションとしても、こちらの方がはるかに面白い。
でも素直に楽しめない部分があるはなぜなのでしょう。
もちろんこの映画は、アメリカ=正義・アフガニスタン=悪といった単純な描き方をしていないし、実際アフガニスタンの人に助けられなければ主人公は生き残れなかったという部分をしっかりと描いている。
それでもやはり短すぎるのではないでしょうか。まだ9年しか経っていないのです。画面の中で死んだ人は、9年前に実際に死んだのです。映画の出来が良ければよいほど、実際の人物の写真が使われるシーンを見ると、なんともいえない気分になります。さらに戦争が題材です。事件や事故とは違って、戦争の価値というものは長い年月を消化した後でも判然としないものです。
映画はどんなに真面目に創っても所詮は娯楽。ドキュメンタリーとは違います。映画でとりあつかうには、もう少し年数をおいてもよかったかもしれません。
21/2014
#603
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