リベンジ・マッチ
『ロッキー』対『レイジング・ブル』(笑)
70歳のロバート・デ・ニーロと67歳のシルヴェスタ・スタローンがボクシングで対決。そんな映画ファンの与太話のような企画が、本当に実現してしまうのですねぇ。
最近のこのような『高齢スター映画』に共通しているのが、「まだまだやれるぜ!」と全盛期と変わらぬ姿をアピールするのではなく、「もうこんなによれよれですよ…」とありのままの老いを前面にだしてくるところです。すっかり太って、すっかりゆるんだその体。いまさらボクシングなんて、周囲の関係者だけでなく当の本人たちもどこか疑問に思っている。そんなセルフパロディ的な、自虐的な面白さにあふれている映画ですが、決してそれだけでは終わらないところが素晴らしいところ。
体型だってくずれているし、健康面にだって不安がある。昔できたことが、いまではもうできない。それでもまだできることはあるし、まだ楽しいこともある。たくさん失ったけれども、まだまだたくさん残っているものがある。
ロバート・デ・ニーロ、シルヴェスタ・スタローン、アラン・アーキン、そしてキム・ベイシンガー。全員オーバー60の高齢スターたちの見せる生き方。それは老いを迎えている人たち、そしてこれから老いを迎えていく人たちに、きっと何かを与えてくれると思います。
23/2014
#605
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