偉大なる、しゅららぼん
日常の中にひっそりと息づく、古の伝承。万城目ワールド全開です。
本作は、とにかく原作に対する理解度が素晴らしい。
もちろん原作通りではありません。省略されているエピソードもたくさんありますし、キャラクター設定もキャストに合わせて調整されています。そしてその取捨選択とアレンジが適切なのです。ちゃんと原作を読んで理解しているからこその出来栄えなのです。
監督も脚本も劇場長編映画デビュー作ということですが、それが信じられないくらいとてもよい仕上がりです。小説が映画化される中には、ほんと的外れなものも多いのです。取捨選択を間違え、付け加えたものより失ったものの方が多くなってしまう映画のなんと多いことでしょう。原作を理解できていないがために、妙なアレンジを加えられてしまう映画も少なくありません。
そう考えると本作は、映画にとっても原作にとっても幸せな出会いだったということでしょう。
16/2014
#598
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