ウルフ・オブ・ウォールストリート
『凡庸な映画の中に宿る、素晴らしい細部』
マーティン・スコセッシ監督の映画の感想は、いつもいつも結局はこの一言に落ち着く。
この映画も全く同様。セックスとドラッグに明け暮れる狂騒的な毎日の描写は、実に生き生きとしていて素晴らしい。だけれども、実話だからしょうがないとはいえ、結局たいしたドラマはそこにはない。まぁドラマ性がなくってもいいんだけれども、それならば3時間もの上映時間はいらないだろう。この半分で充分だ。
もちろん3時間ずっとハイテンションな描写が続くわけでもなく、ところどころにはドラマを描こうとするシーンが挟み込まれるわけですが、正直言ってそれらは退屈。映画のテンポも悪くなっているし、大体そうまでして描くほどのストーリーがない。ハイテンションなシーンばかりで飽きるけれども、ハイテンションなシーン以外は面白くない。そんなどうにもならないのがこの映画です。
ディカプリオはよかったですよ。こういう一本調子でテンションの高い演技が相変わらず似合います。
7/2014
#589
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