麦子さんと
母が亡くなってから始まる、母と娘の葛藤の物語。
そのコンセプトは先日公開された『四十九日のレシピ』に似ているが、本作では「娘が母の若い頃に生き写しであり、どちらもアイドルと見紛うばかりの美人である」というところが秀逸なアイディアだ。
堀北真希クラスになると、美人過ぎて今ひとつ現実味に欠けるキャラクターとなりがちだが、役柄自体を『とてつもない美人』ということにして、一気にそのリスクをクリアしてしまっている。また『無口で人付き合いが苦手な声優志望のアニメオタク』という、美人が想像されにくい役柄にあえてキャスティングすることで、顔と役柄のギャップによる面白さを出しているところなどは、『三丁目の夕日』と同様である。
そんな巧みにキャスティングされた堀北真希が全編に登場する『堀北真希を鑑賞する映画』といってもいい作品だけれども、それ以外の出演者も優れているし、監督が手によるオリジナル脚本も、深刻にならずに涙あり笑いありと完成度が高い。言葉を超えたところで通じ合っている家族の絆を感じさせる、とてもよい映画です。
1/2014
#583
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