ゼロ・グラビティ
慣性と作用反作用が支配する、静かな世界。
この映画が描く宇宙は、とても静かで冷たくて、そして残酷だ。今まで映画で観てきた宇宙とは違う。それは人の存在を拒む意思をもった世界だ。その世界で、サンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーが演じる、たった91分のドラマ。
なんて密度が高くて、豊饒な時間だろう。映画で何かを語るには、たったこれだけの時間で充分なんだ。たった一言のセリフで、人の人生の全てを語り尽くせるんだ。
「どんな結末を迎えようとも、これは最高の旅なんだ」
この映画の原題は『Gravity』
なぜ邦題のような『無重力』ではなくて、この映画は『重力』と名付けられたのか。
それがわかったとき、感動で胸がいっぱいになる。
映像も音楽も演技力も。全てを高度に駆使したその表現力は圧巻です。
99/2013
#579
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