ダイアナ
伝記映画だとか、ダイアナの死の真相に迫る映画だとか。そういうものを期待すると全くの期待はずれとなることでしょう。
この映画で描かれているのは、単なる一つの恋愛です。
客観的に見れば、最初から終わることが運命づけられていたもの。もしかしたら、始まってはいけなかったもの。
しかし、だからといってそれに価値がないわけではないでしょう。終わるから始まってはいけないわけではないでしょう。その価値は二人だけもの。この映画は、一瞬だけ確かに存在した、二人の短い二年間を描いた映画です。
そういう意味では、『マリリン 7日間の恋』と同じテーマの映画です。ただし、自らの意思ではなく終えることとなってしまったこちらの方が、遙かに悲しい映画ではありますが。
ダイアナを演じたナオミ・ワッツがひたすらによいです。そこに描き出される彼女のさまざまな感情。それは本当に、ダイアナという一人の恋する女性が存在したことを実感させてくれます。
この映画のおかげで、きっとナオミ・ワッツのファンが増えることでしょう。
84/2013
#563
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