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2013/10/16

トランス

T 鮮烈な色使いと躍動感あふれるスピーディーさ。それらが混然一体となったギラギラした生命感がダニー・ボイル作品の特徴だと思う。

前作『127時間』では、そのギラギラした部分が単なるどぎつさを感じさせるにとどまってしまい、ダニー・ボイル監督とシンプルなシナリオの相性の悪さを感じてしまったが、一転して本作はとてもよい。『スラムドッグ$ミリオネア』ほどではないけれども、仕掛けの多い複雑なシナリオを全速力で描き倒していく様が素晴らしい。やはりこの監督は、これくらいでないと物足りない。

絵画の盗難から仲間割れへ。一見コン・ゲームを思わせる導入部分から、物語は予想もしなかった展開に。やや強引で奇想天外な物語ではあるけれども、そこにあるひとつの人生に説得力を感じるのは、ダニー・ボイル監督の描写力ゆえなのだと思います。

陰影のあるキャラクターを演じたジェームズ・マカヴォイがとてもよい。彼のこの映画への貢献度はとても高いと思います。ダニー・ボイル監督ならではの、やや『描きすぎて』しまう部分が好みを分けるかもしれませんが、それでも絶対観ておきたい映画だと思います。

82/2013

#561

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