スマイル、アゲイン
ジェラルド・バトラー演じる自堕落な元人気サッカー選手の父子再生の物語を縦糸に。
ジェシカ・ビール、ユマ・サーマン、キャサリン・ゼタ・ジョーンズらスター女優たちとの恋愛模様を横糸に。
ファミリー・ドラマとロマコメのいいとこ取りを目論んだ欲張りな企画なのですが、中盤くらいまではそれなりに面白く観ることができたと思うのです。
問題はやっぱり「オチ」の付け方でしょう。
色々なパターンが考えられたと思うのです。その中でこの映画の選択した主人公の人生。それは結局のところ主人公が我を通すものであり、主人公は一切の痛みを引き受けない、逆にいえば主人公の周囲の者のみが痛みを引き受けるものです。
もちろんこういうハッピーエンドもいいでしょう。しかしいい歳をした大人の物語として、主人公がまったく痛みや苦みを引き受けない、別の言い方をすれば主人公の挫折や葛藤が感じられないものは、どうしても映画として底が浅く感じられてしまうのは仕方のないことでしょう。
68/2013
#546
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