サイド・エフェクト
スティーヴン・ソダーバーグ監督。この作品で映画監督引退作?
この監督、かっちりしたスタイリッシュな美しい映像で、きっちりと整合感のある映画を撮ります。きらびやかな『オーシャンズ』シリーズではそれがよい方向に出ていたと思いますが、パニック・サスペンス『コンテイジョン』では、そのまとまり感がこぢんまりとしたスケールの乏しさに直結してしまい、今ひとつの出来となっていました。
本作は、流れとしては薬害をテーマとした社会派サスペンス。きっちり真面目に社会派していますが、サスペンス感は非常に乏しい。基本的にサスペンスには不向きな監督だということなのだろうか…
が、しかし。中盤以降の急展開が素晴らしい!
前半のやや退屈な社会派風ドラマは、完全なミスディレクションでありました。
自己の作風を伏線として観客の意表を突いてくるとは。終わってみれば見事なサスペンス映画でありました。
まだまだ引退は早いですよ。
71/2013
#549
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