マン・オブ・スティール
超弩級の豪華企画である。
『ダークナイト』のクリストファー・ノーランが製作・原案に回り、監督は現在最高峰の映像作家ザック・スナイダー。製作陣だけでなくキャストもすごい。主演はともかく、クリプトン星のお父さんがラッセル・クロウで地球の両親がケヴィン・コスナー&ダイアン・レインというのはもはや反則。彼女はエイミー・アダムズだし新聞社の編集長はローレンス・フィッシュバーンだし。アメコミ映画がこんな超豪華な布陣でいいのだろうか。
期待するなというのが無理な話。ここまでいくと、もはや失敗は許されない。
そしてこの映画は、我々の期待に軽々と応えてきた。
重厚な映像美は、そこにある空気の流れや熱気までも感じ取れるほどの美しさ。3人の親と息子との情感あふれるドラマも感動的。この映画の根底にあるのは『ファースト・コンタクト』の物語。手探りでゆっくりと育まれていく友情の物語が見事だ。もちろんアクションシーンも充実している。中盤以降の超高速バトルは圧巻である。
しかし期待通りの素晴らしさではあったけれども、期待を『超えて』いなかったも事実。贅沢を承知でいえば、この布陣であったならば100点ではなく120点を目指してほしい。このキャストであれば、もっともっと感動的なドラマにできたと思うし、ザック・スナイダーには、もっともっとみんなの想像を超えた映像を見せてほしい。
早くも決まっている続編ではバットマンも合流とか。さらなる高みを期待しています。
70/2013
#548
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