ホワイトハウス・ダウン
『ハリウッド映画』と聴いて皆さんが頭に思い浮かべるマイナスイメージ。その原因となったのは間違いなくローランド・エメリッヒ監督でしょう。
そんなエメリッヒ監督の新作です。今回は監督が脚本を手がけていませんので、監督の持ち味である映像のダイナミックさだけでなく、映画としてもまともなものに仕上がっています。
多くの方がお気づきのように、本作の設定は先ごろ上映された『エンド・オブ・ホワイトハウス』と丸かぶりなわけですが、『エンド・オブ…』がハードなミリタリーアクションを前面に出していた、いわば直球ど真ん中の映画だったのに対して、本作はあの手この手で変化をつけながら、笑える要素なども織り交ぜて巧みに飽きさせない映画づくりをしているのが印象的です。
主演はチャニング・テイタム。『G.I.ジョー』の主演を巧みにおろされたことからもわかるように、アクションスターとしては物足りない存在感です。でも本作でそれを補う存在感を示しているのが、大統領役のジェイミー・フォックスです。彼の演じる大統領の魅力が、この映画の面白さに直結していたと思います。
手を変え品を変えのサービス精神で、『エンド・オブ…』を鑑賞済みの観客でも充分に楽しめる映画となっていたと思うのですが、全米興行では惨敗の模様。『エンド・オブ…』より先に公開できていたら、結果は異なっていたでしょうか…
66/2013
#544
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