スター・トレック イントゥ・ダークネス
J・J・エイブラムス版スター・トレックの面白さとは、どこから来るのだろうか。
それはきっと、カークとスポックを中心とした若きクルー達の、青春ドラマとしての面白さなのではないだろうか。
大規模な艦隊戦があるわけでもなし、複雑なストーリー展開があるわけでもなし。SF映画としてみれば、そんなに強い魅力があるわけでもない。それでも面白く観れてしまうのは、若者たちが協力しながら困難を乗り越えていく様子を、はつらつとしたキャラクターの魅力を全面に押し出しながら、ユーモアを交えてテンポ良く描いているからだろう。
まるで007シリーズのように、冒頭からいきなりクライマックスで始まるこの作品。とにかく次から次に押し寄せる困難を、次から次に乗り越えていくカークたち。映画としてみれば単純でシンプルな造りだと思うのですが、そんなシンプルなものをシンプルなまま面白く仕上げていくことに長けているのが、エイブラムス監督なのだと思います。
子どもの頃に観た、単純だけれどもワクワクする映画たち。魅力的なキャラクターの冒険が、いつまでも続いていく。あの頃の映画の魅力を今でもその内側に宿しているような。観ていてそんな気がしてくるのが、エイブラムス監督のスタートレックなのです。
67/2013
#545
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