欲望のバージニア
実話ベースなだけに、ストーリーはそんなに面白くない。
劇的な展開があるでもなく、主人公たち密造酒業者と警察が小競り合いを繰り返す描写が続くのみ。主人公兄弟が不死身のように死なないのも緊張感を削いでいる。
この映画を面白くするためには、主人公兄弟の兄弟愛、絆をいかに強く印象深く描けるかにかかっていたのだと思います。自分勝手で兄弟を危険にさらす三男。それでも彼を見捨てず、かばい助ける兄たち。肝心の兄弟愛がいまいちピンとこないので、観ていると三男に対するイライラと彼を正せない兄に対するいらだちが募るのみ。
犯罪を犯す兄弟を描きつつも兄弟の情愛を徹底的に表現した。『ゴッドファーザー』が傑作だったのには、ちゃんとした理由がある訳ですね。
55/2013
#533
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