ファインド・アウト
「起こったのか、起こらなかったのか」
映画をよく観る人間の悲しい性です。伏線とミスリードを想定しながら、どうやったら一番びっくりするようなストーリーになるのだろうか。パターン1、パターン2、パターン3。こういう映画は、そんなことばかり考えながら映画を観てしまいます。
そういう観点からいえば、ごくスタンダードな筋書きだったと思います。起こるべき事はちゃんと起こって、つくべき決着はちゃんとつく。意表を突かれないと何となく物足りない気がしてしまいますが、それもまた悲しい性なのでしょう。
アマンダ・セイフライドが精神的に不安定な主人公を熱演。とても自分勝手で思いこみの激しいその姿が、ある意味一番のミスリードとして機能していましたし、またその人物像が、最後の過激な決着にも説得力をもたらしていたと思います。
監督はブラジル出身で本作がハリウッドデビューとか。映像は全体的に陰影が強く、よい雰囲気でした。
54/2013
#532
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