ワイルド・スピード EURO MISSION
よくぞここまで育ちました。
冒頭から過去シリーズの名場面をちりばめながら仲間も悪役も全てが集結する本作は、明示されてはいませんがシリーズ完結編として創られています。その造りは見事の一言。美しい映像と世界を股にかけたスケール感。確立されたキャラクターの魅力。回を重ねる事に『ストリート・レース』的要素は減少していますが、それでもド派手なカーアクションはやり過ぎるほどに健在です。
戦車や巨大輸送機を敵に回すそのカーアクションは、相変わらずの荒唐無稽なバカバカしさなのですが、そんなことを気にさせないのは、そのスピード感ある編集の賜物だと思います。また、シリーズを通して強調されているのが主役ドミニクの家族や仲間を大切にする気持ち。その一貫したベクトルが、アクションだけではなくドラマ部分にもしっかりとした魅力をもたらしているのも完成度を高めています。
ちょっとB級テイストのアクション映画にすぎなかった1作目から、一時迷走しながらも今ではユニバーサルを代表する超人気大作に。シリーズものがどんどん成長して完成度が高まっていくというのも非常に珍しいことだと思います。よくぞここまで。感動です。
ここで一度物語は終わるわけですが、エンディングには次回作のプロローグが待っています。あのフランスのアウディ乗りが極悪になって登場です(笑)。
57/2013
#535
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