バレット
その名の通り、銃弾が雨あられと画面を覆う映画です。
『ラストスタンド』のシュワルツェネッガーほど『老い』を全面には出していないため、観ていて若作りがつらいところはありますが、さすがはベテラン、よい雰囲気の役作りだったと思います。
監督は、昔アクション映画でよく見かけたウォルター・ヒル。てきぱきとテンポのよい組み立てで、91分間という現在では短めの尺のなかにすっきりとまとめる手際は見事。所々えぐい描写もありましたが、アクション以外なにもない、これぞアクション映画といえる仕上がりでした。
物語の構成においては、スタローンの相手役として若手の刑事を配したのがよかった。老いと若さ。殺し屋と刑事。お互い相容れないことを自覚しつつ、反発しあいながらも、それでも友情を感じていく流れが、一本調子の映画によいアクセントとなっていました。
その若手刑事役は、最近では『ワイルド・スピード』シリーズのレギュラーであり、『ダイ・ハード4.0』にも出演していた韓国系アメリカ人のサン・カン。日本人でも、これくらいハリウッドで活躍できる人が出てくればなぁ。
44/2013
#522
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