オブリビオン
最先端の美麗なCG映像で描かれているけれども、その内容はとても古典的なSFです。
古典的であるがゆえに、物語はシンプルでそれほど意外性はありませんが、静謐な終末世界には、そんなシンプルなストーリーがよく似合っています。まるで小説を読むかのような、ゆったりとした、静かな語り口。スペース・オペラではない、本物のSFの末裔が、たしかにここに存在します。
この映画内に配置されている様々な仕掛け。それは、ありきたりと片付けてしまうにはあまりに確信的で、そして明示的です。それはもしかしたら、作り手が感じているノスタルジーであり、リスペクトなのかもしれません。「やっぱりSFはいいなぁ」と、しみじみと感動できる映画だと思います。
トム・クルーズが出突っ張りでよい演技をしているけれど、やはり一番おいしいところを持っていったのはモーガン・フリーマンでしたね。
46/2013
#524
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