華麗なるギャツビー
本作はミュージカルではありませんが、そのリッチで過剰な映像美に、まるでミュージカルを観ているかのような非現実感を覚えます。
SFXとはアクションやSFだけのためにあるのではない。この映画の映像はあらゆる部分が濃密に作り込まれています。その混沌とした美しい映像で描かれる、ギャツビーの謎めいた物語。そしてその物語の果てにあるものが、混沌とはかけ離れた、とてもピュアな心情であったところが印象に残りました。
ギャツビーが直面する現実。どんな代償を支払っても、時は止めることも、戻すことも出来ない。終盤の物語をまとめていく課程が現実的過ぎて、そこまでの描写ほど魅力的ではなかったのが残念なところですが、全体としてみれば見所の多い、よい作品だったと思います。
そしてさすがバズ・ラーマン監督。女優陣はみんなとてもキレイに撮れていました。主演女優のキャリー・マリガンは決してゴージャスな感じの美人ではありませんが、その影のある雰囲気が充分に生かされていて、とてもよかったと思います。
51/2013
#529
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