エンド・オブ・ホワイトハウス
この映画の基本構造から連想するのは『ニューヨーク1997』です。
それゆえに、それなりに楽しめる映画になるのではないかという期待を抱いていたわけですが、それを上回る大きな不安もあった。それはこの映画の監督が、あの名作アクション小説『極大射程』を映画化して、とんでもない駄作として世に出した監督だったからです。
いざふたを開けてみると、それなりどころかかなり素晴らしい仕上がりとなっていました。
なんといってもミリタリー・アクション描写が見事です。北朝鮮テロリストの凶悪さ。スピーディーにホワイトハウスを掌握していく手際の良さ。全編に漂う緊張感がたまりません。
そんな敵陣真っ只中に一人乗り込むジェラルド・バトラー、かなりいいです。冒頭で丁寧に描かれた過去の挫折エピソードにより人物設定が丁寧になされているため、随所で描かれるキャラクター間のやり取りによって、激しいアクションシーンの邪魔にならない程度の、適切な人間ドラマ構築に成功しています。
メジャースタジオ製作の大作ではありませんが、アクション映画好きなら必ず観ておきたい充実作だと思います。
47/2013
#525
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